神奈川県の高校受験生の約40%が一度は受けると言われている全県模試さんのセミナーに参加してきました。
毎年、貴重なデータをいただけるので助かっております。セミナーの中で聞いたお話で興味深かった点をいくつか挙げると、
- 倍率推移の理由
- 私学の動向
- 特色検査の平均点
- 面接の差がつくところつかないところ
- 偏差値別の平均点
ですかね。まだデータが集まりきってないので、あくまで速報という形で細かい部分は変わっていくのだと思いますが、大枠でどんなことが起こっているのか理解ができました。大変有意義な学びをいただきました。ありがとうございました。
本日はその中の「偏差値別の平均点」について見ていきたいと思います。
各科目の偏差値別の平均点
ここでいう偏差値は、全県模試さんの受験者データによるものです。上記の表は、その偏差値別の各科目の平均点を記したものです。あくまで判明分ということをご了承ください。
科目で見てみると、偏差値70と偏差値35台で大きく差がついている科目もあれば、そうでもない科目もありますね。例えば、英語は66点ほどの差がついていますが、数学は40点いかないぐらいです。グラフにするとこんな感じ。
つまり、英語はできる人とできない人の差がつきやすい科目、数学はその逆ということですね。でもこれ実は昨年度よりもちょっと落ち着いたんです。昨年のものも見てみましょう。
ね、若干ですが、英語の傾きもおさまり、数学も広がりを持ちました。若干ですけどね。
今年と昨年のグラフを比較すれば、昨年はどの偏差値帯でも得点トップ層にあった理科が今年は隠れました。国語が独走ですね。
昨年度、「え、やたら簡単!」としっかり準備してきた生徒にショックを与えた理科は少し点数が取りづらくなったということでしょうか。
国語はもっと難しくなるかと思ったら、まさかの簡単になった印象でした。神奈川県の公立高校入試問題は文字数も多いので、どれも国語のテストみたいっちゃみたいなところもあるから、本家はちょっと優しめにしたのかな。関係ないかな。
5科が簡単になって、上位校は高得点だらけになったかもしれませんが、中堅から下位校に関してははっきり差が見える入試問題になったのではないでしょうか。上位は難化した特色検査がありましたからね。学力を比べるという意味では、ちょうどいい感じなのかも。このバランスが来年以降も続くかもしれません。まぁ、下位校は差が見えるも何もみんなが入れる定員割れのところも多いのですが。
改めて、僕なりの5科目の感想はこちら。
最後にこれからの受験生へ偏差値別にアドバイスを。
上記の英語と数学の傾向はこの先も続くでしょう。
英語に関しては、偏差値上位層は「出来て当たり前」状態が続くということです。単語、文法、リスニング、自分の弱みを早めに見つけて対策を打っておきましょう。
また、数学は「みんなできない」傾向はまだまだ強いと思いますが、少し変化もありましたね。難問四天王として毎年君臨する下記の図にあるような正答率が10パーセントを切る問題の影響がちょっと弱まった感があり、得点が取りやすくなりました。みんなできなかった今までに比べ、そこで差が生まれることがあるということです。しっかり難問に向き合う力が今まで以上に重要になります。
目標が60点!という方は、まだまだこの記事が有用です。参考になったら嬉しいです。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
また詳しくわかったらお知らせしますね。
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