僕は子どもの頃から漫画が好きでした。
子どもの頃の僕は、コロコロ、コミックボンボンを経て、ジャンプに辿り着き、とにかく貪るように漫画読んでました。実家には天井までの本棚がいくつも。王道っちゃ王道の流れですね。その頃はジャンプ黄金期。のちょこっと後ぐらいかな?ジャンプで初めてセルを見た時のことを鮮明に覚えています。
そんな僕がジャンプから離れて数年。
生徒に「超面白いよ」と紹介を受けた作品が、なんとジャンプ作品でした。それが『アクタージュ act-age』という作品。
全然ジャンプっぽくないんですけどね。鬼滅の刃といい、呪術廻戦やチェンソーマンといい、最近面白いジャンプ作品に出会えて嬉しい限りです。
この『アクタージュ』は、原作マツキタツヤさん、漫画宇佐崎しろさんによる、漫画では珍しい「役者」の物語。
実際僕に紹介してくれた生徒もお芝居が好きで、「この漫画の描写がすごい」と紹介してくれたのでした。
最初は「芝居に興味なくても面白いの?」とその子にも伺いつつ読み始めたんですが、これがあっという間にハマって、既刊12巻、一気に読んでしまいました。いや、圧巻。こりゃ面白いわ。
この漫画、『ゴールデンカムイを読んでいたら閃いた現代の人気漫画の3つの条件』でもお伝えした人気漫画の条件にもズバリ当てはまっています。
特に展開が早い。こういう漫画にありがちな、主人公に降りかかる理不尽な苦労話がないのがいいですね。もちろん苦労はするのですが、なんというかありがちな展開じゃないんですよね。
登場人物も各々が魅力的で、嫌な気持ちにならずに読めます。この辺り、勝手に『のだめカンタービレ』みたいな感じを受けました。気分悪くなく読める感じ。だからある程度安心して読めるんですよね。
僕が特に痺れて学びを得たのは、この漫画に出てくる演出家の凄さです。
何気ない一言や体験で、役者のパフォーマンスを劇的に変えていく。昔、蜷川幸雄さんのドキュメンタリーをテレビでやっていて、たしかそれを見た時も思ったんですよね。演出家ってすげぇ。ん、でももしかしてこれって、塾の先生と似てるんじゃないかって。
主役は、役者であり生徒。自分が舞台に立つわけではない。だけど、彼らを輝かせるためにとにかく知恵を絞る。時に叱り、時に諭し、時に慰め、時に突き放す。それは、すべて相手のため。
よく塾の先生は「5者(医者・役者・易者・芸者・学者)であれ」と言われますが、そこに演出家を加えてもいいかなと思いました。
生徒たちはもちろん、塾の先生方にもオススメです。
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面白い漫画読むとやる気出るよね。
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