この記事はHPに転載致しました。増やしてまとめて。見やすいように目次もつけましたので、よかったらそちらでご確認ください。
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エア勉強は、やった気にはなるけど成果は出ず、「私は勉強できない」と勘違いしちゃう悪魔の勉強法です。
成績を上げたいにも関わらず、エア勉強を行うということは、100m走の試合に下駄を履いて出場するみたいなものです。きっとやる前に止められます。あえて強めに言えば、そんな風に意味のわからない勉強なのです。
なお、エア勉強を続けていると、やってもやっても成果が出ないので、「自分って勉強できないんじゃないか」と本人はだんだん自信をなくしていきます。本当は自分じゃなくてやり方が悪いのに。
そうなると、恐ろしいことに、楽で「やった気にはなる」エア勉強にどんどんハマってしまいます。沼です。成果が出ないのを自分や他の何かの原因にして、エア勉強街道を突き進んでしまうのです。怖いですよね。
ですから、そんな悪循環に陥らないためにも、本日はエア勉強にはどんなものがあるのかを勉強していきましょう。対策も併せてお伝えしていきます。
一度手についたエア勉強からはなかなか抜け出すことができません。以下、あえて辛辣に書いているのは、そこから抜け出すために、衝撃(インパクト)を強くするためです。ご了承ください。
それでは参りましょう。下記、ちょっとずつ増やしていきます。いずれ「エア勉強の本」が出るのをお楽しみに。
エア勉強001 何でもかんでも10回書く修行
兎に角何でもかんでも10回書く。決して成果には結びつかないのに、そんな修行を続けている者たちがいるらしい。5回とか20回とか色んなパターンがあるそうだ。漢字を覚えるために何回か書く等、目的があるならまだしも、レーニンとか10回書く。覚えているのに書く。もはや苦行である。最後の方には頭を使ってすらいない。ほとんど勉強時間ではなく作業時間。
対策:「覚える」という目的のもと、必要な回数を書こう。
参考:勉強の辞書
エア勉強002 七色カラフルノートまとめ
ノートは素早く仕上げ、適度に見やすくしよう。七色にする必要はない。それはもはや目眩しである。そもそもノートまとめで学力を上げるのは非常に難しいので、まとめる時間が豊富にあるなら、なるべく問題を解く時間に使おう。ノートまとめが提出で仕方ないとしても、色ペン使いまくりは時間のロス。テンションは上がるかもしれないけれど学力は上がらない。色はニ色で十分。
対策:もしもやりたいなら、時間をかけすぎず、「解くため」のノートまとめを。
エア勉強003 頭に負荷をかけぬ見ながら写しゲーム
巷には、何も考えず右から左へ文言を写して成績が上がると思っている輩がいるそうだ。そんな方には良いことを教えてあげよう。多くのテストは何かを見ながらは解けない。写すのを練習しても無意味。自分の頭に知識を蓄えよう。筋トレと一緒で、負荷をかけなければ成長などしない。自分の頭に負荷をかけて覚えて、その後問題演習で使い方を確認するべし。
対策:頭への負荷を意識しよう。辛いなと思ったら成長している証拠だ。アウトプットが大事だよ。
参考:見ながら書くんじゃなくて、思い出しながら書こうというお話
エア勉強004 暴走
たまに丸つけをせずにガンガンページを進める子がいるが、もし途中でやり方を間違えていたらどうするのだろうか。間違えていた箇所に戻って、もう一度全部やり直すだろうか。いや、そういう子はおそらくそんなことはしない。だからやった分の成長は訪れない。それは勿体なさすぎるので、少なくとも1ページに一回は丸つけすべし。間違えてからが真の勉強スタートなのだから。
対策:こまめに丸つけ。間違った箇所を自力でできるようにすることが「勉強」。それまではただのチェック。
エア勉強005 足の引っ張り合い
「友達と一緒に勉強してくるー」と言って、実際にやるのは難易度が高い。仮にできたとしても、結局一人でやる方が効率的だったりする。友達と一緒なら、遊ぼう。
対策:一人でやる。孤独と戯れよ。
エア勉強006 赤ペンで答えだけ書く謎の魔術
答え合わせの時に、赤ペンで答えを書いて満足しちゃうやつ。良く考えてみよう。赤ペンで答えを書くだけで成績が上がるなら、それはもはや魔術。解いて丸つけまではただのチェックにすぎない。そこから自分ができていなかったところを「できる」に変える過程こそが真の勉強ということを心に留めておこう。
対策:間違いにはチェックをつけておいて、必ず自力で解き直そう。
エア勉強007 やる気に任せてみる
やる気に任せて勉強をする。これはなかなか高度なエア勉強。はじめのうちはやる気を使ってやるのも仕方がないが、しかし、人間それでは続かない。続かない勉強など意味がない。より高いレベルに行きたければ、習慣を利用しよう。結局コツコツやったものが強いのだ。
対策:やる気は何かをやると出てくるから、「やる」を習慣化すると楽だ。
参考:習慣を勉強に利用してみよう〜本当に簡単な習慣・継続の作り方〜
参考:基本は毎日やること
エア勉強008 眺めるだけの天才風勉強術
稀に眺めるだけですべて覚えられるという天才がいるが、君がそうでないのなら、無理するのはやめよう。紙でも動画でも、ボーッと眺めていたところで時間が過ぎていくだけだ。覚えたいものがあるのなら、愚直にテストを繰り返すのだ。負荷をかけなければいけないとさっきも言った。覚えているだろうか。
対策:大切なのは、アウトプットだったよね。
エア勉強009 できるところばかりやる無双タイプ
できることをやるのは気持ちがいい。それはわかる。しかし、できることをいくらやっても得られる成長は少ないものだ。できないことをできるようにするのが勉強だからだ。もしもあなたが中学生なら、いくら九九を練習してもテストの得点が上がることはないということは容易に想像がつくだろう。できるかどうかギリギリラインのことに挑戦しよう。できなかった問題には印をつけて、解説を読み込んだ上で再度挑戦しよう。そこにあなたの成長チャンスが眠っている。
対策:間違えた問題を一人でできるようになったときに君は成長する。さぁ、本気の間違いを見つけに行こう。
エア勉強010 読めないまま覚えようとする逆に高等技術
英単語や漢字を読めないまま字面で覚えようとする本末転倒な奴がいるらしい。逆に大変で、点数にも成長にもならない。すぐに全部ちゃんと覚えよ。5感(視覚や聴覚や触覚など)をなるべく多く使った方が暗記も早い。
対策:読めないと覚えられないから、読めないなら調べよう。無駄な意地は張らない。
エア勉強011 誘惑と真っ向勝負
人間は弱い生き物である。誘惑にはなかなか勝てない。だからこそ、それとの勝負の機会は減らそう。スマホや漫画など誘惑となるものを、勉強する机や身の回りに置いておくのは、精神の修行には良いが、勉強には良くない。誘惑は、視界に入らない場所にそっと置いておこう。忘れておけば大丈夫。
対策:もちろん、やりたいことをやる時間も大切に。でも、やらなければならないことをやる時間も大切に。ちゃんと分けよう。
エア勉強012 時を止めたかのような振る舞い
スピードを意識しなければならない練習で、いくらでも時間を使えるかのように問題と向き合うのはやめよう。時間とは命のこと。その使い方も学ばねばならない。ただ、もちろん長時間試行する訓練も必要なので、時間を意識しないことがいつもダメというわけではない。君が時間を止められるというのなら話は別だが。
対策:時間を意識したいなら、ストップウォッチなど活用しよう。
エア勉強013 語彙を増やさないで突き進む
生きていると自然に語彙(知っている言葉)が増えていくものだが、稀にそれを増やそうとはしないものがいるようだ。自分で自分を生き辛くしているのかと思う。不明な言葉があったら調べる。現代はそれが簡単にできる時代なのに、やらないのはあまりに勿体ない。もっと世界に興味を持ち、言葉集めをしよう。勉強にも役立つし、何より人生が豊かになる。
対策:知らない言葉に出会ったら調べる。
参考:語彙力ない人とある人の差
エア勉強014 「わかる」と「できる」を一緒にしている
念の為に言っておこう。「わかる」と「できる」は違うものだ。なのに、君はなぜ「わかった」だけで「できる」と勘違いしている?「わかった」を「できる」に変えるには、繰り返しの練習が必要なことを、君はわかった上で、実際にできるようにしなければならない。さぁ、「できる」までの旅を始めよう。
対策:「わかった」と「できる」の間には多くの「やってみる」があることを知る。
参考:「わかる」と「できる」は違うことと、その間にある大切なことを説明してみる
エア勉強015 間違えるのが怖いという思いに支配されている
間違いが怖いという気持ちも確かに大切である。でも、それに支配されすぎてはいけない。間違いは君に成長のチャンスをくれる。正解までのヒントもくれる。そんなに悪い奴じゃないんだよ。本気でやったなら、成功にも失敗にも価値がある。失敗しない人は、何もしない人だよ。
対策:本気の間違いは大歓迎!と知る。
参考:光に向かう姿勢を持て
エア勉強016 自分からやらない呪いにかかっている
いつも誰かに何かをやらされる。そんな呪いにかかっているものがいるという。自分の人生なのに勿体ない。やらされるというのは勉強の質も効率も極端に下げる。自ら動く力を手に入れよう。君は生きているのだから。
対策:自分から動いてみよう。たったそれだけで、やるものが楽しくなるかも。
エア勉強017 勉強の中身じゃなくて眠気と戦う
寝ろ。体調管理はお前の仕事だ。
まとめ:正しい勉強の仕方とは
ここまで多くのエア勉強について説明してきましたが、実はまだまだ多くのエア勉強がこの世界には存在しています。発見し、撲滅するのが我々の仕事でもあります。追記をお楽しみに。
それでは最後に、「正しい勉強とは何なのか」について説明しておきましょう。僕が定義する正しい勉強とは、
目的に合わせて、適切なものを、適切な量やること
です。できないものをできるようにすること、知らないものを知ること、とも言えますね。以下には、それらを図にまとめてみました。
正しい勉強の仕方はこちら。参考になると嬉しいです。
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