うちの本棚が、パンパンになってきました。種類ごとに、並び替えを検討中です。
実は、当ブログにお越しいただくきっかけとして、「本」の感想や書評についてでいらっしゃる方が多いようなんですよね。塾ブログとしてどうなのか、ということは脇に置いといて、私も本好きですから嬉しいことです。
具体的に言えば、「よるのばけもの 読書感想文」や「かがみの孤城 伏線」、「未来 湊かなえ 一気読み」で検索すると割と上位に出てくるそうです。
ちなみに「ドラゴンボール 勉強」で検索しても一番上に出てきます。ええ、ええ、「それ誰が検索するの?」は言いっこなしです。
ちょっと話がずれてしまいましたね。そうそう、本きっかけでブログに辿り着いていただけるのはとっても有難いですね、というお話でした。
そしてもちろん、教育においても読書はとっても大切です。凄い人たちもこう言っています。
フランスの哲学者モンテスキューは言いました。「一時間の読書をもってしても和らげることのできない悩みの種に、私はお目にかかったことがない」。ロシアの劇作家チェーホフは言いました。「書物の新しいページを1ページ、1ページ読むごとに、私はより豊かに、より強く、より高くなっていく」。ドイツの詩人ヘルマン・ヘッセは言いました。「書物そのものは、君に幸福をもたらすわけではない。ただ書物は、君が君自身の中へ帰るのを助けてくれる」。シンガーのマイケル・ジャクソンは言いました。「僕は読書が大好きだ。もっと多くの人に本を読むようアドバイスしたい。本の中には、まったく新しい世界が広がっているんだよ」。
というわけで、本日は「読書嫌いのあなたにオススメ!」というテーマで、私の大好きな超面白い本たちを次々に10選ご紹介していきたいと思います。
普段読書をしない方へのオススメということで、マニアックなものよりも割と有名で王道なものを中心にご紹介していきますね。
過去の『中学生に読ませたい「読書が好きになる本」を塾の先生たちが選んで紹介します』や『小学生に読ませたい「読書が好きになる本」を塾の教室長たちが選んで紹介します』とはもちろん被らないものをお届けします。
本嫌いの中学生・高校生にオススメしたい超面白い本・小説たち
001
陽気なギャングが地球を回す
『オーデュボンの祈り』や『ゴールデンスランバー』のヒットメーカー伊坂幸太郎さんの傑作。主人公たちが銀行強盗ということで、塾ブログでオススメしていいものかと迷いましたが、非日常ということで、大いにワクワクドキドキ、そしてスカッとしていただきましょう。過去に紹介した人たちは皆、口を揃えてこう言います。「最高に面白い!」。人間嘘発見機、演説の達人、天才スリ、そして正確な体内時計を持つ女。「人を傷付けない」ことをポリシーとする4人の天才たちに、危機が訪れる!そんな題材で伊坂幸太郎(あえて敬称略)ですから、面白くならないわけがありません!
003
ナミヤ雑貨店の奇蹟
『ガリレオシリーズ』や『加賀恭一郎シリーズ』『マスカレードシリーズ』など面白い作品の宝庫である東野圭吾さんの作品。シリーズ物ではなくて、短編集のような形式をとっていますが、どのお話も奇跡が起こるナミヤ雑貨店が舞台なのは変わりません。また、あなたが隠されたつながりに気づいた時、きっと胸を打つものがあるはずです。東野圭吾さんの作品はどれもですが読みやすくて、読みだしたら止まりません。心温まりながら一気に朝を迎えられる魔法の本ですね。
004
神様からひと言
『明日の記憶』や『ユニバーサル広告社シリーズ』の荻原浩さんのお仕事小説。荻原さんは元広告マンでコピーライターということで、言葉の使い方などとっても勉強になるんですよね。新刊が楽しみな大好きな作家さんの一人です。そして、その中でもオススメはこの『神様からひと言』。なんたって上司の名前が篠崎なのです。…まぁ、冗談はさておき、笑って泣けて元気になれる痛快小説なのは間違いありません。クレーム処理のお話なのですが、「死ぬほどつらいのは、生きてる証拠です」など名言も多数で、現代社会や命といった重いテーマも扱っているエンターテインメント小説です。挙げた中では一番マイナーかも知れませんが、ぜひ。
005
十角館の殺人
塾ブログらしからぬ、タイトルに「殺人」が入っておりますが、あえて紹介しましょう。だって面白いんだもの。日本ミステリー界を揺るがした綾辻行人先生のデビュー作にして館シリーズの一作目。この小説の登場を期に、本格ミステリ界では「綾辻以降」という言葉が使われるようになったといいます。累計発行部数は、100万部を突破!まさにミステリ界の珠玉の一本。しょうがないから「十角館で殺人事件が起こる」ということだけ知っておいて、あとは予備知識無しで読んでいただきたい!
006
ぼくらの七日間戦争
これは名作。僕が生まれた年に発行された宗田理さんによる『ぼくらのシリーズ』の一作目です。映画化もされて有名ですよね。中学生たちが大人たちに戦争を挑むという斬新なテーマと、次々に起こる事件の数々は、あなたのページを捲る手を動かし続けることでしょう。「解放区」って言葉に憧れた思い出があり、影響されやすい人は注意が必要です。大人とは戦わず仲良くしたいよね。
007
葉桜の季節に君を想うということ
今回紹介した中だと描写などが一番大人向け。2004年のミステリーの賞を総ナメにした、大学生や大人の方に読んでほしい衝撃作です。これはね、読んだ人同士でぜひ語りあいたいですね。人生で一番「おお」と思ったラストということだけ伝えておきます。前半はあんまりだけど、後半怒涛でやばいです。この紹介の語彙の貧相さもやばいです。
008
いま、会いにいきます
同じ頃流行った『世界の中心で、愛をさけぶ』よりも、僕はこっち派だったんですよね。『そのときは彼によろしく』や『恋愛寫眞』の市川拓司さんの代表作。当時、あんまり映画や読書などでは泣かなかった僕ですが、この本には、もうこれでもかっていうぐらいボロボロ泣かされた思い出があります。なんだかやさしくて、温かくて、だけどとっても切ない物語。詩的な感じも好きでした。映画よりは本派です。今の若い人たちが読んだらどんな感想を持つか、聞いてみたいなぁ。
009
阪急電車
自身を「ライトノベル作家」だと言ってはばからない稀代のストーリーテラー有川浩さんの傑作。『自衛隊シリーズ』や『図書館戦争シリーズ』、『キケン』や『レインツリーの国』などおすすめ本多数の作家さんです。しばらくずっと男の方だと思っていてすみません。この『阪急電車』は連作短編の形をとっていて、読みやすいこともオススメの理由の一つ。もちろんつながりはあります、お楽しみに。これを真似て昔『小田急電車』という物語を書いたのもいい思い出です。
010
ほしのはじまり
「ショートショートの神様」星新一さんの傑作選。だいぶ厚いですが、掌編小説(ショートショート)ばかりなので気軽に読めます。代表作『ボッコちゃん』ももちろん収録。実際に多くの子供たちにSFや小説の楽しみを伝えてきたレジェンドの作品です。といっても、内容は意外と大人向けだったりするので、背伸びをしたい中学生は「おれ、星新一読むんだ」なんて胸を張るためにもちょっとずつちょっとずつ読んでみるといいかも。大人ならガッツリ星さんの世界にハマりましょう。
あー、今回もあっという間の10選でした。他にもまだまだまだまだ頭の中の書庫からオススメしたい作品が溢れ出そうなのですが、続きはまた次回。
本を好きになるには、面白い本を読むこと。これに尽きます。
面白い本に出会うそのきっかけさえあれば、人はあっという間に読書好きになるでしょう。それが本の魔力。魅力?いや、どっちでもいいか。とにかくたったそれだけです。
子どもを本好きにしたい!という保護者の方は、いくつか「うちの子これ好きそうだな」という本を図書館で借りてきて、表紙を見せるように置いといて、自分も楽しく読んでいる姿をさり気なく見せましょう。
決して「読みなさい」なんて言ってはいけません。強制された読書ほどつまらないものはありませんからね。
静かに、さり気なく、その瞬間が訪れるのを待ちましょう。彼らが手を伸ばした瞬間から後は、その本任せです。きっと素敵で素晴らしい世界へ、お子様を連れて行ってくれることでしょう。
紹介した本たちが、そんなきっかけ作りの参考になればこれ幸いです。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
勉強に役立つビジネス書編もやってみたい。
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