毎年恒例の神奈川県公立高校入試についての情報が、天下のカナガクさん経由で届きました。毎度ありがとうございます。
元々はうちの塾でも使わせていただいている新教育(Wもぎ)さんのデータみたいですね。「首都圏高校受験案内」に載っているデータです。こちらもありがとうございます。
うちのブログでは過去二年間、このデータを基にして何やかんや記事を書いています。それを踏まえて、今年も思うところを書いてみたいと思います。過去の記事はこちら。
そして、今回が2020年用ということです。
神奈川県公立高校合格可能性80%ライン 2020を見て
それにしても、「2020年度」=「令和二年度」ってまだなんか慣れないですね。
そういえば先日、「2020年度高校入試スケジュール」で「県のHPまだ平成32年表記で違和感がある」なんて突っ込んでいたのですが、ツイッターでカナニュウさんのツイート見て驚きました。
来年度入試日程が発表https://t.co/2ILNwp8Th1
— カナニュウ 神奈川県高校入試情報 (@KANANYU_info) April 28, 2019
来年度は令和2年度ですが、神奈川県HPでは「平成32年度」表記になっています
これは元号法第2項「元号は、皇位の継承があった場合に限り改める。」(一世一元の制)に基づくもので、公文書では新天皇即位まで新元号は使わない決まりになっているからです pic.twitter.com/TSrVNutezX
なるほど!大変失礼致しました。勉強不足で申し訳ありませんでした。確かに、現在はこうなっていました。
教えていただきありがとうございました。
なんだか今回の記事「ありがとうございます」ばっかり言っている気がするので、僕もちょこっとだけ仕事したアピールをしますね。
ちょっと簡単に見方を説明しましょう。
赤くなっている【内申】は学校の成績を指しています。二年生のものと、三年生のものを二倍して足したものですね。135点満点です。
詳しい内申の計算の仕方は二期制と三期制の子で違ってくるので、以下の表の左下部分で計算方法をご確認ください(表の内申・偏差値データは昨年度60%数値のものです)。
オレンジ部分の【偏差値】は集団の中での位置を示す数字のことです。テストの点数が平均値と等しければ偏差値50となります。自分の偏差値がどのくらいなのかは母集団によっても変わりますが、大体のものは模試などで確認すると良いでしょう。
青の【倍率】は今年の春入学の際の入試倍率です。高ければ高いほど入るのが難しいということです。2倍で2人に1人が合格、3倍で3人に1人が合格という意味です。1.5倍は15人で10人合格ってことですね。倍率についての詳しくは『暫定倍率から最終倍率までの倍率推移を見てわかること』という記事で説明しています。
また、神奈川県の入試について詳しく知りたいという方は、以下の記事をご参照ください。
それでは、続いて昨年度との比較をしてみましょう。高いか低いか、これがわかりやすいと思います。
改めて、これが今年。最新のもの。
次に、昨年。
湘南藤沢地域だけ抜き出してみます。
湘南 SS76 内申135 → SS75 内申135
鎌倉 SS66 内申123 → SS64 内申120
茅ヶ崎北陵 SS65 内申122 → SS62 内申119
大船 SS61 内申116 → SS59 内申112
七里ヶ浜 SS58 内申113 → SS58 内申111
湘南台 SS56 内申113 → SS56 内申108
藤沢西 SS57 内申112 → SS57 内申111
鶴嶺 SS55 内申111 → SS56 内申105
茅ヶ崎 SS53 内申102 → SS52 内申101
深沢 SS52 内申97 → SS52 内申99
藤沢清流 SS48 内申93 → SS50 内申92
藤沢総合 SS48 内申96 → SS49 内申96
茅ヶ崎西浜 SS44 内申82 → SS44 内申81
寒川 SS38 内申67 → SS40 内申63
ちょこちょこ変わっていますね。
全体的に、上位層の偏差値は落ち着き気味、下位層の偏差値は上がり気味ってところですかね。内申は、全体的に下がり気味かな。入試の得点が上位層は取りにくくなって、下位層はそこまで変わらなかったからというのも関係しているのでしょうか。
もしかしたら僕だけが注目しているSOFTS争いは、やはり藤沢西高校がぐぐんと伸びましたね。七里ガ浜高校と並びそうです。新校舎だけではない強みを発揮している気がします。対して、湘南台高校・鶴嶺高校はやっぱり倍率が低かったのが気になりますね。
藤沢清流高校と藤沢総合高校の争いでは、内申に開きが。どちらも人気の高校ですが、偏差値高い→受験向き→大学一般受験での進学へ向けて普通科へ、内申高い→推薦向き→専門学校や大学推薦での進学に向けて総合学科へ、みたいな棲み分けになっていくのかな。
それにしても、こういうデータが出ると、受験感が一気に高まりますね。え?僕だけ?いやいや、流れには乗ってしまいましょう。受験生たちよ。
5月・6月は学校によりますが、体育祭や中間テスト、修学旅行など行事目白押しで、部活もラストで、その上、休日には高校説明会や各高校の文化祭なども実施されます。
たとえば本日も藤沢で「さんだる相談会」なるものが行われます。
はっきり言って忙しいです。バタバタします。予言しておきましょう。あれよあれよという間に夏休みになりますよ。
無理をしろというわけではありません。文化祭などの日程も含めて、予測できるものもありますから、それに備えて準備をしておきましょうということです。
学校の提出物、テスト勉強、他にも前倒しで準備できるものはたくさんあるはずです。難しいのはわかりますが、少し先を見据えられると、いろいろちょっとだけ楽になりますよ。
現代は価値観多様化の時代。そして、圧倒的な情報化社会です。自分の欲しい情報が、望めばすぐに手に入ります。逆に、目を逸らせば大切な情報もすぐに埋もれてしまいます。情報には敏感になりましょう。
そして、それは受験生だけではありません。自分のニーズに合う学校選びをするためにも、公立高校受験を目指す生徒は、中学1〜2年生ぐらいからは、こういった情報に敏感になりたいですね。せめて、情報の意味だけはわかるようにはしておくといいでしょう。
「え?高校?どんな高校があるの?」という方は、人気高校から見てみるのもいいかも。
大学合格実績から探してみるのもいいかも。
ゴールを見据えれば、自然にどんな道を通れば良いのかがわかるもの。もちろん、くっきりはっきりとしたゴールでなくても構いません。方向だけでもいいのです。それがあるだけで、今後やってくるいろんな選択や情報収集の機会に適切な判断・行動をすることができますからね。
受験というのは通過点。だけど、一つのゴールでもあります。
自分が行きたいゴールへと、一生懸命頑張る。そのことって、その後の人生において間違いなく間違いない宝物のような経験になります。
どうか、すべての受験生にとって、最高の受験になりますように。僕もできることを精一杯やっていきたいと思います。一緒に頑張ろうね。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
健康第一ということが一番重要だと言っておく。
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