「先生、コンクールって言われると出しにくいかもしれません」
そんな適切なダメ出しを生徒からもらったので、第5回で名称を変更し、「勉強犬作文コンクール」から「作文祭」に変更したいと思います。
上手い、下手にかかわらず、気軽に気楽に文章を書いて欲しいなという想いを込めて。
と言うわけで、今宵も「作文祭」に届いた素敵な作品をご紹介していきましょう。
夜明けまで1マイル
「恋愛小説なんて、女々しいよな」
そううそぶいてはみたけれど、受験勉強のストレスから活字に飢えていた僕は、友人に薦められるままその本を借りて帰った。
いつものように、寝床に入って僅かな灯りで読書をする。本を楽しむなんて 言えたもんじゃない、これは入眠の儀式。
そんな僕の意識は眠りではなく、容赦なく1冊の本の中に引きずり込まれていく。いつしか外は白んでいたけれど、もう止まらない。
もうじき夜も明けてしまう焦燥感の中、目にしたラストシーンも夜明けだった。
リアルと交錯するタイトル。そして最後の舞台。
奇跡のような、冗談のようなシチュエーションに、僕は涙する。
村山由佳 / 夜明けまで1マイル
うわー、読みてーってなりますよね。
文章中にも散りばめられたいい意味での裏切り。現実と物語のリンク。爽やかな読後感。短い文章の中に素敵な要素が詰め込まれている、まるで夜明けの空のような感想文でした。
あらすじを見ると決してそんな感じがしないのですが、読んでみるとなんだか青春小説っぽくなるのは村山由佳さんの手腕ですね。ちなみに村山さんって昔塾講師もやられていたんですよね(どうでもいい)。
素敵なテキストと画像をセットでお送りいただいたこの感想文の作者は、エコール学院螢田教室の富田先生です。もちろんブログも面白いです。過去の投稿も貼っておきますね。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
素敵な感想文ありがとうございました。
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